口唇裂術後変形の他院修正手術Dr.中村の診察
口唇裂術後変形の他院修正手術のDr.中村の診療を紹介します。
口唇裂術後にお悩みの方へ 口唇裂の手術を保険診療で幼少期から成人にかけて受けてきたが、まだやはり見た目にお悩みの方々へ、美容外科、形成外科の観点からアドバイスいたします。
あなたの悩みの原因は以下の項目に当てはまりませんか?
- 外鼻や口唇の変形が目立っている。
- 傷跡が目立っている。
- 子供の頃に治療は終わりと言われていたので、そう思い込んでいた。
- 大学病院や総合病院でこれ以上はきれいにならないと言われた。
- 盛岡
- 随時
- 【受付中】
- 表参道
- 次回未定
口唇裂術後変形に関しては、中村先生が院長である盛岡院にご相談ください。
なお、表参道院でも定期的に無料相談日を設けておりますが、手術やその後の通院は盛岡院になりますので何卒ご了承ください。
口唇裂とは
口唇裂は生まれつき上口唇が鼻孔に向かって割れている先天異常で、重症になると口腔内で上あごが口蓋垂に向かって割れている(口蓋裂)ものも見られます。更に左右共に割れている症例も見られます。外観上の問題だけでなく言語、嚥下など重篤な機能的な障害を残します。発現率は分娩の1/500程度に現れるとされ比較的多い先天異常です。
通常、生後3ヶ月前後に口唇の閉鎖手術を行いますが、成長と共に局所の成長障害や手術瘢痕による拘縮などで変形が強くなり、成人までに数回の形成手術を必要とします。
口唇裂・口蓋裂
口唇裂術後の問題
最近では形成外科的治療を行う施設が全国に開設され、一昔前のような高度な変形を残す症例はあまり見られなくなりました。ただ、少数ではありますが、成人後も外鼻、口唇の変形や傷跡が目立つにもかかわらず、とりあえず治癒と言うことで悩みながらも現状に甘んじている方をよく見受けます。 これらの方々の中にはまだ改善の余地が残されている症例も多々あり、この様な症例に対して修正手術を行っています。
しかし元が比較的きれいに出来上がった症例では手術結果と術前の状態の差は僅かです。
大切なことは手術瘢痕を消すことは不可能であり、あくまで醜状痕を目立たなくすると言うことです。また裂側の組織は元来低形成であり、さらに複数回の手術により切除される組織量が大きいため左右対称の正常な形態にすることはできません。全体のまとまりを整えバランスを改善することが目的です。
ホームページよりもさらに症例も多く、
詳しく解説しています。
口唇裂術後の修正手術を行うDr.中村へのインタビュー
- ―中村先生の口唇裂手術へのこれまでの関わりについて教えてください。
- 昭和大学卒業後から形成外科に従事し多くの口唇裂、口蓋裂症例を経験する機会に恵まれました。後に熊本において形成外科を開設し口唇裂口蓋裂治療の父母会発起など啓蒙活動を行いました。虎の門病院形成外科に赴任後もさらに多くの手術を行ってきました。
- ―口唇裂術後の修正手術はどういう点が難しいのでしょうか。
- 口唇裂術後変形は、口唇、外鼻の組織量が絶対的に足らないのです。生まれながらの患側の発育不全、手術による切除が原因と考えられますが左右対称を得ることは非常に難しいのです。
- ―口唇裂術後の修正手術で心掛けていることは何でしょうか?
- 組織量が絶対的に足らない事を前提に、全体的なバランスをとることで形態異常が目立たなくなり印象が改善します。また傷跡を整理して最小限にすることも心掛けています。
Dr.中村の口唇裂・口蓋裂手術に関する実績
- ■ 主な学会発表(各種学会)
- 「上顎部軟部組織への手術侵襲が上顎発育に及ぼす影響」(日本口蓋裂学会総会)
「Our technique of cleft lip nasal deformity correction」(Hawaii Pacific Cleft Symposium)
「唇裂口蓋裂の総合的治療の必要性」(日本形成外科学会九州地方会例会)
「W形成術による外鼻孔の修正法」(日本美容外科学会)
「外鼻孔のW形成術による修正とその成績」 (日本形成外科学会総会)
「重度変治唇裂の治療経験」(逓信医学協会総会)
- ■ 主な学会論文(日本美容外科学会)
- 「上顎部軟部組織への手術侵襲が上顎発育に及ぼす影響」(昭和医学会雑誌)
「W形成術による外鼻孔の修正法」.(日本美容外科学会会報)
口唇裂術後の修正手術Dr.中村の症例写真
手術前
手術
デザイン
手術後
1年
手術前
手術後
1年
標準的な治療費用
880,000~1,100,000円(税込)
リスクと合併症
腫れ、血腫、感染、縫合不全など
症例1 口唇裂口蓋裂術後修正手術 50代男性 【担当:中村先生】
DOCTOR’S COMMENT
「口蓋裂を伴う症例では上顎の発育が悪く、咬合が合わないなどの障害も残します。上顎骨は一般的に発育が悪く、上口唇がノッペリして後退したような印象を受けます。手術に於いては、これら変形の目立つ要素を個々に改善すべく計画します。三角形の皮弁をいくつも入れ替える様にしつつ、目立つ瘢痕を切除し、口唇の引きつれを解除します。」
標準的な治療費用
880,000~1,100,000円(税込)
リスクと合併症
腫れ、血腫、感染、縫合不全など
症例2 口唇裂術後修正手術 50代男性 【担当:中村先生】
DOCTOR’S COMMENT
「上記の両症例共に傷跡が非常に目立ちます。口唇の引きつれやズレが目立ち口唇の形に違和感を憶えます。鼻翼が外側に流れるように変形し、患側の口唇は薄くなっています。瘢痕を整理しながら口唇のズレを整え、鼻翼の流れを修正するために多くの三角皮弁を入れ替えるようにします。同時に口輪筋の修正も必要になります。鼻翼、鼻孔の大きさなどは左右異なっていますが、全体のバランスが整えば印象は改善します。」
標準的な治療費用
880,000~1,100,000円(税込)
リスクと合併症
腫れ、血腫、感染、縫合不全など
症例3 口唇裂術後修正手術 40代女性 【担当:中村先生】
DOCTOR’S COMMENT
「赤唇縁のズレ、段差、鼻翼の流れがみられます。形成術により瘢痕、鼻翼の流れが目立たなくなりました。女性は化粧、口紅を使用するのでさらに目立たなくなります。」
標準的な治療費用
880,000~1,100,000円(税込)
リスクと合併症
腫れ、血腫、感染、縫合不全など
症例4 口唇裂術後修正手術 20代男性 【担当:中村先生】
DOCTOR’S COMMENT
「右不完全唇裂の術後変形で組織の欠損は少ない症例です。赤唇縁のズレ、段差、鼻翼の流れが見られます。術後のバランスは良くなりました。」
標準的な治療費用
880,000~1,100,000円(税込)
リスクと合併症
腫れ、血腫、感染、縫合不全など
症例5 口唇裂口蓋裂術後修正手術 60代男性 【担当:中村先生】
DOCTOR’S COMMENT
「口唇口蓋裂では生まれつき患側の組織量が足らない上に、手術による切除も加わるため、組織量は絶対的に不足している場合が多く、上口唇は薄く外鼻形態も完全に左右対称にすることは難しいものです。しかし瘢痕を整理して、全体的なバランスを整えれば、対称性は得られなくても印象は改善します。」
標準的な治療費用
880,000~1,100,000円(税込)
リスクと合併症
腫れ、血腫、感染、縫合不全など
症例6 口唇裂術後(痕跡唇裂)修正手術 20代男性 【担当:中村先生】
DOCTOR’S COMMENT
「痕跡唇裂と呼ばれる非常に軽度の口唇裂では、口唇の変形が少なく成人まで放置される症例も見られます。よく見ると口唇変形は少ないのですが、赤唇部Cupid’s bowが乱れており、鼻翼の流れが顕著な例が見られます。このような方々は鼻の形成術を希望して来院されますが、通常の唇裂形成術と同様の処置を必要とします。」
■ 口唇裂術後変形の再手術
麻酔 |
局所麻酔 |
時間 |
60〜180分 |
抜糸 |
7日 抜糸後、傷跡テーピング、リテイナーによる鼻形態保持など必要 |
術後の 腫れ |
7〜10日 |
ダウン タイム |
シャワー、洗髪 当日より可 |
リスクと 合併症 |
腫れ、血腫、感染、縫合不全など |
費用 |
口唇、外鼻形成術それぞれ880,000~1,100,000円 治療費用について詳しくはこちら 両側唇裂形成、軟骨移植、健側鼻翼縮小、プロテーゼなどを行う場合は、別途費用が掛かります。 |
ホームページよりもさらに症例も多く、
詳しく解説しています。