陥没乳頭
術式一覧
陥没乳頭の原因と手術について～Dr.石原による解説～
「陥没乳頭とは、乳頭の先端が乳輪皮膚の奥に入り込んでいる状態です。指などで簡単に引っ張り出せるものから、全く出てこない重度のものまであります。
原因としては、生まれつきの乳腺組織と乳管の発達段階でのアンバランスから起きるものと、後天的に繊維状の索状物が乳頭を引っ張り込んでいくことで起きるとされているものがあります。
陥没乳頭で不都合な点は、見た目だけでなく、先が入り込んでいるために不潔になりやすく時に感染を引き起こすことがある、そして何よりも、授乳が困難になるという問題があります。
軽度のものから重度のものまで、これまでも様々な手術法が国内外で発表され、行われてきましたが、乳管の機能を温存し、かつきちんと形を整える手術を選択することが重要となります。再発することが多いのもこの手術の難しさを表しています。私は軽度の方でも再発予防のため、真皮弁を用いた酒井法を独自にアレンジした手術法を行っています。」
●陥没乳頭手術
| 手術 |
日帰り手術 |
| 麻酔 |
局所麻酔
|
| 時間 |
30～60分 |
| 抜糸 |
7日 |
| 通院 |
1～2回 |
ダウン
タイム |
シャワー、洗髪 傷を濡らさなければ当日より可 |
リスクと
合併症 |
左右差、瘢痕、内出血、感染など |
| 費用 |
275,000円 治療費用について詳しくはこちら |
【Before】
【After】
真皮弁を用いた酒井法をアレンジした方法では、軽度の場合はもちろん、重度な陥没乳頭に対しても効果的です。
Dr.石原が答える美容外科の毎日Q＆A
陥没乳頭手術についてよくいただく質問
患者さんからの質問に、石原先生がお答えしています。
- 陥没乳頭を手術しないで治すことはできますか？
-
指で引っ張るなどの刺激で容易に出てくる軽度の陥没乳頭であれば、手術をせずに、スポイトの様な器具で、吸引を続けることで改善することがあります。（回答者 石原信浩先生）
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- 両側の陥没乳頭ですが、片側ずつ手術を行うこともできますか？
-
陥没乳頭の手術は、もちろん片側ずつ行うこともできますが、手術時間は両側でも1時間～1時間半程度で終了し、術後は患部が衣服に隠れることもあり、ダウンタイムは片側でも両側でも変わらないことを考えると、両側を同時にお受けになることをお勧めいたします。（回答者 石原信浩先生）
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- 陥没乳頭の手術の傷跡は残りますか？
-
陥没乳頭手術の傷は、手術法にもよりますが、基本的には乳頭の根元部分から乳輪部分にかけてとなります。本来、乳頭や乳輪はしわがあって凹凸のある部分でもあり、丁寧に縫合することで、術後の傷跡はほとんどわからなくなると思います。（回答者 石原信浩先生）
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- 陥没乳頭を手術で治すと授乳は必ずできるようになりますか？
-
乳管機能を温存する手術法で行えば、理論上は授乳が可能になりますが、重度の陥没乳頭の方の場合、すでに授乳機能が低下している場合もあり、その場合は陥没乳頭の形を治すことはできても授乳が十分にできないことがあります。（回答者 石原信浩先生）
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- 陥没乳頭は手術をしても再発することがあると聞いたのですが？
-
重度の陥没乳頭の場合、手術後に再度陥没する再発が起こることがあります。その為により確実な手術法を選択することと、術後にスポイトの様な器具で吸引をして再発を予防することも重要です。（回答者 石原信浩先生）
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当院における陥没乳頭手術の流れ
お電話・メールでのご予約
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ドクターとのカウンセリング
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お申込・血液検査
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手術当日
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症例写真（陥没乳頭）
症例
1
陥没乳頭修正術（左）および豊胸術
標準的な治療費用
935,000円（税込）
リスクと合併症
被膜拘縮、波打ち（リップリング）、左右差、内出血、感染など
症例
1
陥没乳頭修正術（左）および豊胸術（160ml）
32歳女性
【担当：石原先生】
DOCTOR’S COMMENT
「もともと豊胸術を目的にいらしたのですが、従来より悩みだった左の陥没乳頭の治療もついでに治したいとのことで、同時に手術を行いました。この手術はよく再発するとされていますが、最適な手術法を確実な技術で行えば、決して再発率は高くないと思います。私どもの経験でもきわめて良い結果を出しています。」
症例
2
陥没乳頭修正術
標準的な治療費用
275,000円（税込）
リスクと合併症
左右差、瘢痕、内出血、感染など
症例
2
陥没乳頭修正術
28歳女性
【担当：石原先生】
DOCTOR’S COMMENT
「両側ともに全く出てこない重度の陥没乳頭です。結婚を機に、近い将来の授乳のことを考えて手術を希望されました。乳管はきちんと温存し、形を整えました。」
症例
3
陥没乳頭修正術
手術前
手術後
標準的な治療費用
275,000円（税込）
リスクと合併症
左右差、瘢痕、内出血、感染など
症例
3
陥没乳頭修正術
40歳女性
【担当：石原先生】
DOCTOR’S COMMENT
「刺激によって引き出すことができる軽度な陥没乳頭で、授乳の経験もある方ですが、小さなお子さんの子育てが終わり、今後は、温泉などに行く機会もあるために、見た目を気にして手術を希望されました。左右ともにきれいに整っています。」
症例
4
陥没乳頭修正術
手術前
手術後
標準的な治療費用
275,000円（税込）
リスクと合併症
左右差、瘢痕、内出血、感染など
症例
4
陥没乳頭修正術
29歳女性
DOCTOR’S COMMENT
「ご自分では引き出すことができない重度の陥没乳頭です。このような場合は酒井成身先生が考案された酒井法がもっとも成績がよいと考えています。今回も酒井法に準じて手術を行いました。今まで一度も引き出すことができなかったため、患者さんには大変満足いただきました。術後に後戻りがある疾患ですので、術後1年ぐらいはフォローが必要です。」
